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樹上で熟成させた完熟果。
もぎたての果実のおいしさは家庭果樹の醍醐味
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渋柿 西条 さいじょう【2年生苗】(接ぎ木・ポット入り) |
もともと西条柿は渋柿なので渋抜きをしなければなりません。現在、渋抜きはドライアイスでされる家庭が多いと思いますが、渋抜き用のアルコールの様なものでもできます。(酒店で売っていました)。東北〜九州で栽培できるようです。1本で結実します。渋抜きされた西条柿は、1〜2日くらいしか日持ちしません。なるべく早く食べて頂きたいですが、食べきれないときは、ビニール袋に入ったまま袋の口をきつく縛り、冷蔵庫で保存してください。それでも4〜5日くらいが限度でしょう。
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山野に自生するものはなく古くから人の手で栽培されたもので、その由来は定かではありませんが、16世紀半ば毛利氏と尼子氏が中国地方の覇権争いが行なわれていた頃、干し柿にして武士の保存食料として珍重されていたそうです。その後、毛利氏が山陰を治めた時代に広く植えられたといわれます。松江・八束地方には各地に樹齢200年以上の古木(枕木・秋鹿地区には樹齢500年の大木が見られます)。
本格的な栽培が始まったのは昭和初期から、昭和30年代にドライアイスの渋抜き技術が普及するとその品質は飛躍的に向上したそうです。
西条柿の名前の由来は、広島県東広島市の「西条町」とも愛媛県の「西条市」ともいわれていますが、定かではありません。ただ東広島市の「西条町」の名刹長福寺には西条柿にまつわる由縁が書き残されています。 |
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柿全般の選び方 育て方のポイント |
秋の味覚 家庭果樹の代表です。
柿には(渋)、(甘)がありますが、これらの違いは渋み成分「タンニン」が口の中で溶けるかどうかで決まるようです。溶けると渋くなり、溶けなければ甘くなるのです。幼果時期はどちらも渋みが溶ける「可容性タンニン」を含みますが、なんと甘柿は成長の途中で「不容性タンニン」になり、口の中でタンニンが溶けなくなり渋みを感じなくなるのです。
それは、渋みを持つタンニン物質が成長段階で自然と固まるか、固まらなかったり一部しか固まらないという違いにより、甘柿、不完全甘柿、渋柿とに区別されるようです。
柿に含まれる、ビタミンCの含有量は日本人がよく食べる果物の中ではトップクラスです。その為風邪予防や美肌効果にも期待できますね。特に柿の葉には、レモンの10倍以上のビタミンC(熱に強いプロビタミンCという成分)が含まれておりお茶にしても殆んど溶けないようです。近年、柿の葉茶がブームになったのも記憶に新しいと思います。またアルコールを分解する酵素が含まれており「二日酔いには柿!」にもうなずけますね一方で、タンニンにより鉄分の吸収が妨げられてしまうので貧血気味の人、また便秘を引き起こす作用があり消化も悪いので過剰摂取を控えた方がいいでしょう。
≪地域に合った品種を選んで下さい≫
甘柿の場合、9月の平均気温が21〜23度以上。10月の平均気温が15度以上の地域が適しており、11月の平均気温が12度を下回る地域では、甘柿でも渋が抜ききらないなど不安定になり易いので、選ぶ時は注意して下さい。気温が低い地域の場合、気温が下がる前に収穫できる「前川早生次郎」などの早生種をお勧めします。
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●苗は日当たりが良く、水はけの良い土の肥えた所に植えて下さい● |
「桃、栗3年、柿8年」と言いますが、接ぎ木なので4年位すると結実を始めます。また。結実し始めてからの最初の頃は生理落下があり不安定な時期があります。
柿は他の落葉樹と違い、芽吹きが遅いので「枯れたのでは」と言われることがありますがもう少しお待ち下さい。また稀に、春に芽吹かず翌春に芽吹く事もあるようです。
※苗の交換や、返品は受け付けることができませんので ご了承下さい。
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●剪定の仕方● |
柿は枝の先端部分に実がつくので、間引き剪定を中心に行って下さい。樹の勢いが強いので日当たりを確保して切り返し剪定により新梢の発生を助け、枝の活力化をして下さい。日当たりが悪い場合、甘味が薄れ、花芽もつきにくく、病気や害虫が発生しやすくなります。込んできた枝を適度に切ると、基部から新梢が伸びてくることが多いようです。垂れ下った枝に付いている実は、汚染果となるので剪定は大切ですね。実の付いた枝には翌年実は付きません。通常、剪定は12月頃行いますが花芽の見分けがつかないようでしたら、花が咲いた後剪定して下さい。
※落葉は、早めに集めて処分すると病気の発生を少なくします。また粗皮を剥いでおくと病気やダニ、カイガラムシの予防に役立ちます。
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●肥料の与え方● |
@3月中旬〜6月中旬
新梢伸長 開花 結実 幼果発育に間に合うように(休眠明けまでに)窒素 リンサン カリウムの三要素を補給
A6月下旬
生理落下終了後、果実肥大促進のため、カリウムを中心に与える。7月には花芽が形成されるので養分の欠乏がないように。
B10月中〜下旬
果実収穫後の、お礼肥え(樹体回復を目的)として有機質肥料を与えて下さい。
※若木の場合は、時期にこだわらず樹の状態を見ながら少なめに何回にか分けて施肥して下さい。(与え過ぎると根腐りを起こします)
≪窒素の過不足≫
過剰…葉は大きく緑が濃く、枝の伸びが著しく異常に太くなり皮目が粗くなる。
不足…葉は小さく黄ばんで光沢が乏しく、枝伸びが悪くなる。
特に夏肥(6〜7月)の窒素が多すぎると落果が多くなり、早期落果をまねく。加えて翌年の成長にも大きな影響を与えるので気をつけて下さい。
※肥料の量を与え過ぎないように注意して下さい。
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